まあ雰囲気だけでも・・・ということでご了承ください

正面と斜め前のアングル。
ぱっと見、それっぽい感じは出ているようだが・・・

横から見ると一目瞭然。
しゃくれ具合が人間の骨格ではないです。
どこの星人ですか?

大きさは邪魔にならない手のひらサイズ。
5〜6個作って紐でつないで首飾りみたくするといいかも。



六角大王、そしてペパクラデザイナー習得のための習作として、今回は頭蓋骨を作ってみました。
今まではプリミティブの円柱やら立方体を変形させて組み合わせてモデリングしていただけなので、点を打って本格的にモデルを作るのは初の試み。
とはいうもののペパクラ用のモデリングだし、超ローポリで単純化すればいいわけだから簡単じゃん≧(´▽`)≦などと甘く見ていました。

いや〜何度挫折しかけたことか。
何故美術室に頭蓋骨が置いてあるのか、生まれて初めて理解できたッス。
基本的な曲面や凹凸が、これでもかという位に詰め込まれてるのね頭蓋骨って。
ですが、そんな迷える子羊にある1冊の本が啓示を与えてくれたのでした。
北岡謙典さんの著、『面をつくる〜ペーパークラフトによる創作技法』 美術出版社
地元の図書館で見つけたのですが、これはスゴイ。
3Dモデリングどころかパソコンすら使わない完全手作業での設計技法。
にもかかわらず、というより、だからこそ自然な曲面が生み出せるのだろうか。

(『面をつくる』16ページ、持国天の写真)

この他にも素晴らしい作品がこれでもかというくらいあります。
展開図もついてるYO。
ただし一般の書店では既に在庫がないと思われる。


しかしこの域に達するにはあとどれだけかかるのだろう。
ていうか不可能な気がする。

それはともかくとして今回の頭蓋骨設計は非常に為になったし、考えさせられる点が多々あった。
今後、人形方面にも手を染めたいと思っているのですが、曲面の扱いとモデリングの単純化は重要な課題ですな。



展開図のダウンロード

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skull.zip (77KB)

1ページ目は線の薄いバージョン、2ページ目は線の濃いバージョンです。






制作に必要なもの

A4サイズの厚みを持った紙。
今回使用した用紙はKOKUYOの厚紙用紙。
厚さは0.215mmのものですが、もう少し薄く柔らかでこしのある紙なら、より曲面が見栄えのよいものとなると思います。


制作に取り掛かる前に

ペーパークラフトの制作は、カッターナイフ等を使った細かい作業を必要とします。
作業と作業の間ではカッターナイフの刃をきちんとしまうなどして、怪我のないよう十分注意してください。
製作中の事故について、当サイトでは一切の責任を負いかねますので御了承ください。


展開図の表記


1

#01を写真のように切り取り、折線にしっかりとスジを入れます。
紙は丁寧に扱わないと折り線以外の部分が曲がってしまうので気をつけてください。

両サイド、中央の順に接着します。
全ての工程で言えることなのですが、常に曲面を意識しながら組み立ててください。

2

#02も同じように組み立てます。

組み上げた#01と#02です。
頭蓋骨の上半分に相当します。

3

#01と#02を接着します。
中央の線を合わせて内から外へ向かって順に接着してください。

4

#03です。上から下へ向かって順に接着してください。
#03は2枚あるので左右を間違えないようにしてください。

5

#06です。後頭部にあたります。

縁に沿って隙間ができないように接着しましょう。
写真右の隙間は作者の制作ミスです。

6

#04です。鼻から上顎にかけての部分です。
折り目をしっかり入れたら、先ず中央を接着してください。

次に一番外側ののりしろを接着します。
頬骨に当たる部分は複雑なので、接着する前に完成形の見当をつけておきましょう。

7

#04を写真のように接着します。
#05を上顎の裏側から接着します。中央の位置を決めてから外側に向かうようにしてください。

8

#07と#08です。

歯の噛み合わせ等を考えて、適当な位置に接着してください。

以上で完成です。お疲れ様でした。